「令和版:象をたずねて」を出版しました

「令和版:象をたずねて」を出版しました。

「無人島に生きる十六人」と「船は生きてる」の著者である須川邦彦氏は、明治38年に東京高等商船学校を卒業し、大阪商船で一等運転士、船長などとして 遠洋航路で活躍し、日露戦争は水雷敷設隊として、第一次世界大戦は船長として参戦した海の男ですが、須川氏は航海で立ち寄った国々で象に興味を持ち、「象」を趣味にしていました。「象をたずねて」は象に関する知識と日本、アジア、アフリカでの象に関する様々なエピソードを集めた、ノンフィクション・ブックです。

原作は著作権が切れており、国会図書館デジタルコレクションなどで閲覧することができますが、印刷の質が低い時代に出版された書籍をスキャンした画像は非常に読みにくく、また戦前の日本語で書かれているので、面白い本なのに世間に知られていません。出来る限り原作を大切にして原文を損ねないように配慮しつつ現代語化し、20枚の挿絵を収載した「令和版:船は生きてる」として出版しました。

旧字体、旧仮名づかいの古文や近代文を現代語訳する作業はAIの助けが無ければ10倍の時間がかかっていたでしょうし、数十枚もの挿絵を描くことはプロのイラストレーターでも何カ月もかかる仕事です。AIを活用することによって、埋もれた名作を現代の読者の前に蘇らせようと、「令和版プロジェクト」に着手しました。

令和版プロジェクトには須川邦彦氏が原作の以下の書籍が含まれています。

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