スマホアプリのDeepSeek R-1で犯罪スリラー小説を書いて出版しました


「スマホだけを使って小説を書きました。生成AIはDeepSeek R-1を使いました。」などと言えば、「ほう、DeepSeek R-1は使い物になるんですか!」と愛想の良い返事が返ってきても、心の中では「変人だな。どうしてわざわざDeepSeek R-1などを使うんだろう?」とか「どうせ拙い短編小説だろう」と思っている可能性が高いはずです。
ところが、出版可能なレベルの小説が一発でできたのです。20章構成で、19万英文字、3万語の長さです。もっとも、それ以降の作業:ソファに寝転がってスマホで書いたのはそこまでであり、Epubに落として成形し、編集・校閲する作業、数種類ので画像生成してAdobe Illustratorで字入れする作業、及びGoogle AI Studioを使ったmarketing analysis (target audience, category, keywordsの設定、題名の検討)は全てデスクトップPCの前でやりました。

匿名・流動型犯罪グループ=トクリュウ 関連の犯罪小説を書きたいと数日前から考えていたのですがなかなか具体的な構想が浮かばず、今日スマホでDeepSeek R-1のアプリを開いたのが午前8時20分ごろ、Amazonで購入可能な状態になったのが午後2時半。タイパ、いいですね。

但し:この小説は英語版です。一気に日本語版も同時出版しようと思っていろいろやってみたのですが、DeepSeek R-1ではうまくいきませんでした。「日本語に翻訳してください」などという指示ではなく、「英語原作の文章の流れに沿いつつ自然な日本語で書き直す作業」を心理描写、敬語、固有名詞の書き方などの細部を指定して実施したのですが、一般高校生(特に文筆活動をしていない高校生)レベルの文章にしかなりませんでした。また暇が出来たらGemini 2.5 Pro ExperimentalかChatGPT 4.1を使って日本語版の作成作業をトライするつもりですが、どこまでのレベルの日本語になるか、やってみないと分かりません。(私の経験では、抒情的でリリカルな小説の場合は少しの編集で出版可能なレベルの日本語になりやすい傾向があります。)

ここまで書いても、「どうせつまらない小説だろう。AIに面白い小説が書けるはずがない。まして中国政府につつぬけのAIなんか使って……」と思っておられるかもしれませんが、英語が得意な方は是非読んでみてください。私自身も編集しながら「なかなかの緊迫感があって面白い」と思ったので。

早速、5月30日から6月2日(米国時間)までの無料キャンペーンを設定しておきましたので、その期間にダウンロードしていただければ無料です。

【6月5日追記】 日本語版を出版しました。無料キャンペーンのお知らせです。

コメントする