「令和版:船は生きてる」を出版しました。
「無人島に生きる十六人」の数カ月前に出版された「船は生きてる」には、明治、大正、昭和初期の遠洋航海に関する世界中のエピソードが描かれています。海の男たちが100トンにも満たない帆船で七つの海を駆け巡った時代の遠洋航海の実態が実感できる、心躍る海洋ノンフィクションです。
現代の読者にも読みやすく、かつ原作の雰囲気を損なわないように編集された「令和版:船は生きてる」にはフルサイズのオリジナル挿絵が28枚が収載されています。
原作は著作権が切れており、国会図書館デジタルコレクションなどで閲覧することができますが、印刷の質が低い時代に出版された書籍をスキャンした画像は非常に読みにくく、また戦前の日本語で書かれているので、面白い本なのに世間に知られていません。出来る限り原作を大切にして原文を損ねないように配慮しつつ現代語化し、28枚の挿絵を収載した「令和版:船は生きてる」として出版しました。
旧字体、旧仮名づかいの古文や近代文を現代語訳する作業はAIの助けが無ければ10倍の時間がかかっていたでしょうし、数十枚もの挿絵を描くことはプロのイラストレーターでも何カ月もかかる仕事です。AIを活用することによって、埋もれた名作を現代の読者の前に蘇らせようと、「令和版プロジェクト」に着手しました。
令和版プロジェクトには須川邦彦氏が原作の以下の書籍が含まれています。