Perplexity Pro と ChatGPT Plus, Claude 2.1 Proの比較

ChatGPT Plus(有料版)のサービスが開始された直後(2023年2月11日)から毎日のようにChatGPT (GPT-4)を使ってきましたが、Claude 2.1(無料版)の性能が優れているので、ChatGPTに不満を抱くようになりました。作家である私の場合、長文の処理にAIを使うことが多く、ChatGPTは一度に取り扱えるトークン数が小さいので作業が細切れになってしまい、Claude 2.0(無料版)と比べて大きく見劣りします。

例えば、私自身が英語で出版済みの小説を日本語でも出版するプロジェクトの場合、ChatGPT Plusの場合、1回のプロンプトに入力可能な英文は約6000文字が限度で、約3000文字ごとに”continue”(翻訳を続けてください)と入力する必要があります。

Claude2.0(無料版)の場合は、1回のプロンプトで約2万文字の英文を入力可能で、約1万文字ごとに”continue”(翻訳を続けてください)と入力します。

ChatGPT PlusもClaude2.0(無料版)も「一定の使用量」に到達すると制限がかかり、ChatGPT Plusは3時間、Claude2.1(無料版)は8時間後に使用制限がリセットされます。2者を比較すると、体感的に一日に処理可能な文章の量はほぼ同等で、Claude2.0(無料版)の方が作業量が半分以下で済むという感じです。

生成された日本語の質はChatGPT PlusとClaude2.0(無料版)はほぼ同レベルです。GPT-4の方が人間が生成した文章に近く、Claude 2.0は精度の高い文章になる傾向があると言われますが、どちらも80点の出来であり、出力された日本語は人間(作家)がマニュアルで編集をかけなければ出版可能な品質には達しません。逆に日本語から英語への翻訳の場合は95点であり、誤訳(というよりは、日本語はあいまいさを許容する言語なので、どうしても異なる意味に翻訳される部分が出てくる)はいずれにしても作家がマニュアルで編集をかける必要があります。

ChatGPT PlusはDall-E3が利用できるので、この点はClaude2.0(無料版)が太刀打ちできませんが、Dall-E3はMicrosoft Bingから無料で使用できるので、ChatGPT Plusのために毎月20ドルを支払うのはばかばかしいと思うようになりました。

そこで、同じ20ドルを払うならClaude 2.1 Proに切り替えようと決心したのです。Claude 2.1 Proは無料版より高性能で、また使用制限が無料版の約5倍に設定されているので、長編小説でも一日で翻訳(一次処理)ができるはずです。

よし、ChatGPT Plusを解約しよう!と決意し、ついに解約ボタンをクリックしました。(現在のサブスクの更新日は1月11日なのでそれまではChatGPT Plusの使用が継続できます。)しかし、私はChatGPTの姿勢(回答の丁寧さ、質問の意図を親身にくみ取ろうとする姿勢、顧客を大事にする社風)が大好きなので、完全にさようならするにも忍び難い気がします。

そんなときに頭に浮かんだのがPerplexity Proです。Perplexity Proも月額20ドルですが、Perplexity Proは Default (Perplexity Copilot)、GPT-4、Claude-2.1、Gemini Proのモードを切り替えてしようすることができます。Claude 2.1 Proに直接サブスクする場合と、Perplexity Pro経由でClaude 2.1 Proを使う場合の差異について色々調べた結果、使用制限回数が異なる(Claude直接の場合は8時間ごとに使用上限が決まっており、Perplexity Pro経由の場合、一日当たり300回が使用上限となる)だけで、使い勝手は同じらしいという結論に達したので、Perplexity Proに月額20ドルを払って、GPT-4とClaude 2.1 Proのどちらも使える状態を手に入れることにしました。

Perplexityの無料版の画面からProにアップグレードするというボタンをクリックすると、クレジットカード情報を入力するだけで登録が完了しました。

Perplexity Proの画面左下の歯車アイコン(設定)をクリックすると、詳細設定画面となり、「AI Model」の項目からDefault (Perplexity Copilot)、GPT-4、Claude-2.1、Gemini Proのいずれかが選択できます。(その都度切り替えて使用できます。)

実際にGPT-4、Claude-2.1、Gemini Pro(Google Bardのエンジン)に切り替えて使ってみた所、確かにGPT-4、Claude 2.1、Bardとして動作していることが確認できました。やったぁ!

Perplexity Proの評価については今後徐々にご報告したいと思います。

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